高度情報教育基盤ユニット(iEdu)

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今の情報教育はもう古い!コンピュータリテラシーから情報リテラシーへ(大学ICT推進協議会2012年度年次大会)

開催日・開催期間:2012年12月17日~2012年12月17日

情報教育推進センターでは,12月17~19日に神戸国際会議場で開催される大学ICT推進協議会2012年次大会にて、「今の情報教育はもう古い!コンピュータリテラシーから情報リテラシーへ」というタイトルにてパネル討論形式でのセッションを企画し、パネリストによるポジショントークと全体質疑応答・討論を行いました。セッションでは非常に多くの方にご来場いただき,全体質疑応答では活発な議論がなされました。また、展示会では「講義映像・教材アーカイブ視聴システム iTouchLecture」を紹介しました。

日時:2012年12月17日(月)13:40-15:10

場所:神戸国際会議場

企画セッション概要

現代において,情報技術は社会基盤の維持と発展に必須な技術というだけではなく,これまでの歴史に存在しなかったパラダイムを各分野の先端で次々に生み出す原動力となっている.したがって,今後各界の最先端で将来活躍することが求められている大学院生には,コンピュータリテラシーのみならず,情報をどう利活用するかという情報リテラシーを身に付けることが要請されている.
本セッションでは,「いつまでコンピュータリテラシー教育なのか」「情報リテラシー教育」「情報教育の「情報化」」「大学院共通情報教育」という多角的な観点から『現代社会』に求められている大学・大学院における情報教育・教育の情報化を共有することが目的である.京都大学の事例だけではなく,2006年度から全学統一的な教育方針を導入した東京大学の「情報教育」と「教育の情報化」についても紹介いただき,情報教育および教育の情報化はどうあるべきかについて議論していく.

オーガナイザー:田中 克己(京都大学大学院情報学研究科 教授/ 情報教育推進センター長)
浅野 泰仁(京都大学大学院情報学研究科 特定准教授/ 情報教育推進センター副センター長)

■講演1:「東京大学の情報教育とアクティブラーニング:理念と実践」 山口和紀(大学院総合文化研究科・教養学部)

東京大学では1993年のカリキュラム改革で情報(当時は「情報処理」)が全科類の必修科目となった.その後2006年度のカリキュラム改革で,科学/人間/社会のそれぞれの視点から情報的考え方を学ぶ現在の「情報」の内容が形作られ,現在に至っている.一方,教養学部では2007年のKALS(Komaba Active Learning Studio)の設置を契機として,アクティブラーニングが本格的に実施されるようになり,現在は教養学部附属教養教育高度化機構アクティブラーニング部門が支援を行っている.本発表ではこの2つのテーマの哲学と実際について紹介する.

■講演2:「全学共通教育の改革を促進する学習支援環境」小山田耕二(京都大学高等教育研究推進機構)

京都大学高等教育研究開発推進機構では,京都大学の教育理念である自学自習を一層発展させて全学共通教育の質を高めるために,さまざまな活動を実施している.本講演では,入学直後の初年次教育等において,授業内容や最新の研究成果を題材とした教員と学生との対話や学生同士の討論ならびに学内外との多人数交流を通じて,学生が自らの問いを発見し,高いレベルへと自発的に展開する気づきを促進する「双方向対話型学習支援環境」の整備について説明する.

■講演3:「コンピュータリテラシーから情報リテラシーへ」浅野泰仁(京都大学情報学研究科)

京都大学において2009年にスタートした情報学研究科附属情報教育推進センターでは,現代社会に求められている情報教育,特にコンピュータリテラシーにとどまらない情報の高度な利活用を大学・大学院共通教育で提供することと教育の情報化を目指して,カリキュラムの策定と改良を続けてきた.この情報教育推進センターの活動を紹介するとともに,京都大学で平成25年度から予定されている全学共通教育の大幅な改変に対する方針についても紹介する予定である.

展示概要

情報教育推進センターが提供する講義科目などを携帯端末で視聴できる、「講義映像・教材アーカイブ視聴システム iTouchLecture」を展示会にて紹介しました。大学や企業の方など多くの方にご来場いただき、iPod touchやiPadによるデモなどをご覧いただきました。

関連サイト

大学ICT推進協議会 2012年度年次大会:http://axies.jp/ja/conf/2012/

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