お知らせ
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情報教育推進センターでは,12月7~9日に福岡国際会議場で開催された大学ICT推進協議会2011年次大会にて、「これからの大学共通情報教育と教育情報化環境」というタイトルにてパネル討論形式でのセッションを企画し、パネリストによるポジショントークと全体質疑応答・討論を行いました。活発な議論がなされ、大盛況に終了いたしました。
日時:2011年12月7日(水)15:30-17:00
場所:福岡国際会議場 G会場
概要
現代において、情報技術は社会基盤の維持と発展に必須な技術というだけではなく、これまでの歴史に存在しなかったパラダイムを各分野の先端で次々に生み出 す原動力となっている。したがって、今後各界の最先端で将来活躍することが求められている大学院生には、情報リテラシや計算機の仕組みのみならず、さらに 高度な情報の素養を身に付けることが要請されている。にもかかわらず、日本の大学院においては、大学院の全学共通情報教育という視点で編成されたカリキュ ラムが無く、このような要請に応えることができていなかった。本企画では、大学院の全学共通情報教育としてどのようなカリキュラムが必要であるか、また、 どのような教育情報化環境がカリキュラム遂行に必要であるかを、京都大学情報学研究科付属情報教育推進センターの取り組みを中心に下記3つの項目について 議論する。
オーガナイザー:田中 克己(京都大学大学院情報学研究科 教授/ 情報教育推進センター長)
■セッション1:情報科学
医学分野において、計算機・データベースを活用することは、基礎医学研究・臨床医学研究・臨床医療のいずれにおいても日常化してきている。医学研究に置いて求められる情報学の基礎的技術について医学部教員の立場から武田先生に概観いただきく。また、それに対し、情報教育推進センターにおける情報科学・情報メディア分野の提供講義の現状について報告する。
武田俊一,京都大学大学院医学研究科
浅野 泰仁,京都大学情報学研究科情報教育推進センター
山肩洋子,京都大学情報学研究科情報教育推進センター
■セッション2:研究リテラシーとしての情報教育
研究リテラシーの観点から、大学院における全学共通情報教育にどんなことを期待されるかについて小山田先生から概観いただきく。また、それに対し、情報教育推進センターにおける計算科学分野及び文理融合分野の提供講義の現状について報告する。
小山田耕ニ,京都大学高等教育推進機構
木村欣司,京都大学情報学研究科情報教育推進センター
矢作日出樹,京都大学情報学研究科情報教育推進センター
前川佳一,京都大学情報学研究科情報教育推進センター
■セッション3:教育の情報化
教育の情報化として、モバイル環境の教育利用について伊藤先生から概観いただきく。さらに、文理融合型、特に社会情報学分野における教育についての課題などを講演いただく。また、それに対し、情報教育推進センターにおけるiTouchLecture、レスポンスアナライザなどのモバイル環境の教育利用の取り組み及び、社会情報学分野の提供講義の現状について報告する。
伊藤一成,青山学院大学社会情報学部
稲葉利江子,京都大学情報学研究科情報教育推進センター
大学ICT推進協議会 2011年度年次大会:http://axies.jp/ja/conf2011