高度情報教育基盤ユニット(iEdu)

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情報と社会(情報学ビジネス実践講座連携科目)

授業の概要・目的

情報技術(IT)の企業活動・経営への活用について概説する。現代では、企業にとってITの利用は最重要課題の一つであることを理解してもらうことを目的とし、講義は5部に分かれている。第1部では経営とITの関係性について、その歴史的背景もふまえて概観する。第2部では、企業がITを導入するプロセスをその観点とともに講述する。第3部では、システムを構成する2つの要素であるソフトウェアとハードウェアについて述べる。第4部では、個々の産業を産業特有のIT適用方法について述べる。第5部に、ITがもたらした新しいビジネスモデルとITを活用する企業組織・文化を講述する。最後に総合演習を行い、学生自らがITと社会の将来を展望する。

授業計画と内容

1. 経営とIT (2週)
 企業経営戦略を実現するIT戦略について、「攻めのIT」、「守りのIT」の両面からIT戦略が企業経営に与えるインパクトを考察する。また、1980年代の黎明期から現在に至るまでのITの爆発的普及を振り返りながら、その歴史を概観する。
2. IT導入のプロセス(3週)
 企業がどのようにIT導入を意思決定しているのか、IT導入の判断に用いる指標や考え方を習得する。システム導入部署のニーズ把握から、機能要件・非機能要件の洗い出し、システム開発プロセスの方針設定について全体像を把握する。また、複雑化するシステムを具体的に開発するプロセスについて理解を深める。ウォーターフォール型開発、アジャイル開発という2つの代表的な開発手法について概説する。
3.システムを構成するソフトウェアとハードウェア(2週)
 システムは大きく分けて、アプリケーションなどのソフトウェアとそれを動かす機械であるハードウェアで構成されており、それぞれがどのようなものかを概観しながらITの全体像を抑えていく。ネットワーク、人工知能、クラウドやエッジコンピューティングといった近年急速に発展した技術までを広く取り扱う。
4. 各産業におけるIT(4週)
 企業が実際にどのようにITを適用しているのか,その実例を通じてシステム企画担当者の目線に立つ。銀行業、保険業、航空業、工作機械業、などの各産業を取り上げて、それぞれ ①歴史、②IT適用の全体像(センターの状況やクラウドの適用を含む)③代表的な情報システムとその仕組み、④情報システムの特徴(オンライン、バッチ等)について学ぶ。
5. ITとビジネスの将来展望(4週)
「フリーミアム」や「シェアリングサービス」など、インターネットを有効に適用したこれまでに無い新しいビジネスモデルについて、いくつかを紹介しながらその収益構造や革新性について概説する。ITを有効に活用するための企業組織や文化、これから更なる発展が見込まれる最先端の技術とその活用事例を紹介する。最後に総合演習を行い、学生自らがITと社会の関わりの将来を展望する。

履修要件

工学部情報学科の学生は,神田・田島・吉川が担当する「情報と社会」を履修すること。受講に際し情報やITに関する特別の知識は必須ではない。

成績評価の方法・基準

講義中に随時課す演習への取り組み内容、各部毎に出題されるレポート、総合演習での成果によって評価する。

教科書

必要な資料(テキスト、演習課題)を講義において配布する。

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