高度情報教育基盤ユニット(iEdu)

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情報基礎II

授業の概要・目的

言語や音声、聴覚、画像、映像、立体映像など、人間が日常的に扱う様々なメディアを、コンピュータはどのようにして獲得し、記録し、処理し、そして人に提示しているのか。情報に関する専門知識を持たない学生を対象として、現在使われている技術や未来への取り組みについて紹介する。

授業計画と内容

様々なメディア情報処理技術 (1回)
メディア情報処理技術によって実現されているアプリケーションは既に身の回りに数多く存在する。それらを一覧したうえで、以降の講義で技術の詳細に触れるものを示す。

テキスト・自然言語処理(4回)
Webのサーチエンジン等に用いられるテキスト検索のアルゴリズムについて講述したのち、自然言語処理の基礎的事項として単語分割やかな漢字変換、構文解析などの処理の原理を説明する。さらに、単語分割や仮名漢字変換技術を例題として、手計算による演習を行うことで、コンピュータによる処理を体験する。

音声の分析・認識処理(4回)
人が音声を発するメカニズムと、それを収録するマイクロフォンの構造を紹介したのち、周波数解析に基づく音声処理手法や、コンピュータによる音声認識の仕組みについて講述する。さらに、音声認識システムや音声対話システムの発展の歴史やシステム構成の方法論も紹介する。うち1回は、演習室において音声認識エンジン「Julius」を使った演習を行う。

聴覚・音響(1回)
人間の聴覚が音の大きさ・高さ・音色や音源方向を知覚する仕組みを解説したのち、マイクロフォンやラウドスピーカなどの音響デバイスの仕組みについて解説する。WAVやMP3などの録音フォーマットについて紹介する。また、最新の立体音響システムについて紹介する。

画像・映像の認識処理(4回)
デジタルカメラが画像を獲得する仕組みや、デジタル画像のコンピュータ内部における記録方法(JPEG,MPEGなど)、ディスプレイやプリンタなど画像を表示する仕組みを紹介する。さらに、白黒・グレースケール・カラーなどの色表現や、色による領域抽出、画像の色補正等、基礎的な画像処理技術を説明しながら、実際に画像処理プログラムに触れる演習も行う。また、顔認識や物体認識など、身近な画像処理アプリケーションの仕組みを紹介する。

立体映像と未来の映像技術(1回)
スーパーハイビジョンやメガネなし立体テレビなど、映像にまつわる最新技術を紹介したのち、ホログラフィックディスプレイなど、現在研究段階にある未来の立体映像技術について紹介する。

履修要件

全学共通科目「情報基礎I」を履修しておくことが望ましいが、必須ではない。

成績評価の方法・基準

毎回の講義中に行われる小課題と、計3回程度の宿題の提出状況、および受講態度を考慮して成績を算出する。

教科書

使用しない

参考書等

授業中に紹介する

その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)

オフィスアワーはメールのやり取りで随時行う。
山肩 洋子: yamakata[at]dl.kuis.kyoto-u.ac.jp

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