高度情報教育基盤ユニット(iEdu)

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  5. 言語・音声・画像の情報学

言語・音声・画像の情報学

授業の概要・目的

近年,テキスト・言語・音声・画像・映像などの表現メディアの処理が,基本的な情報処理として,様々な場面で必要とされている.また,日常生活においても,これらのメディア処理の利用が広まっている.本講義では,このようなメディア処理が計算機によってどのように行われるのか,基本原理を講述する.さらに,これらに関連するプログラムを実際に使用した演習を行い,学習した技術の利用方法を学ぶと共に,動作原理の理解を深める.これにより,それぞれの専門分野でメディア処理技術を有効に利用できるようになることを目指す.理科系向けの科目であるので,基礎的な事項や原理を重視して講義を進める.

授業計画と内容

メディア情報処理の目的 ( 1 回 )

一般に,人間や計算機が情報を処理するためには,何らかのメディアによりその情報が表現されている必要があり,音声や画像などの様々な表現メディアが利用されている.それぞれの表現メディアの特性について講述したのち,特にコミュニケーションやインタラクションにおける機能の観点からメディア情報処理について概観する.

テキスト・自然言語処理 ( 3 回 )

N-gram などの言語統計やWebのサーチエンジン等に用いられるテキスト検索アルゴリズムについて講述したのち,自然言語処理の基礎的事項として単語分割,構文解析,意味解析などの処理の原理を説明する.さらに,仮名漢字変換技術を例題として,言語モデルとその実現手法について説明し,関連する技術の演習を行う.

音声の分析・認識処理 ( 4 回 )

基礎的事項として,周波数解析に基づく音声処理手法について講述する.また,音声認識システム,音声対話システムの原理とシステム構成の方法論についても説明したのち,関連する技術について演習を行う.

音響 ( 1 回 )

人間の聴覚が立体を知覚する仕組みを解説したあと,マイクロフォンやラウドスピーカなどの音響デバイスの仕組みについて説明する.また,立体音響システムについて,最新の動向を紹介する.

画像処理・映像ハンドリング ( 5 回 )

画像中に埋もれた情報を強調して提示する手法や,画像中から必要な特徴を抽出する手法など,基本的な画像処理手法について,その原理と具体的な処理アルゴリズムを講述する.また,動画像処理・映像ハンドリングの手法についても説明したのち,画像・映像処理技術について演習を行う.

未来の映像技術 ( 1 回 )

高臨場感映像や立体映像など,現在,研究段階にある,これからの映像・音響技術について紹介する.

履修要件

特になし

予備知識

計算機に関してある程度の知識を持っていること望ましい.
当該年度の授業回数などに応じて一部省略,追加がありうる.

成績評価の方法・基準

計3回程度課題を課す.また,期末試験を行う.

教科書

授業中に指示する

参考書等

美濃・西田 『情報メディア工学』(オーム社)

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